たまごの殻の色が違うと何が違う?

卵のこと

こんにちは!
Google Adsenseの承認が下り、今日は陽気なぽてっちです(^-^)

 

さてさて、今日はたまごについてです。
先日友人に、「卵って色によって栄養も違うの?」と聞かれました。
聞くと、やはり「赤い卵は美味しそう」「黄身の色が濃いと栄養がたくさん詰まってそう」と言っていました。

皆さんも、何となくそんなイメージを持っていたりしませんか?

それ、ブッブー!です( ̄▽ ̄)乂 バツ!!

今日は卵の殻の色に関する正しい知識をお届けします!
また、業界の裏バナシも織り交ぜながらお話しますので、「へぇ~」と思って聞いていただければと思います。

卵の殻の色の違い

スーパーに行くと、卵の色が何種類かありますよね。
赤っぽい卵、白い卵、ピンク色の卵…。
で、大抵赤いたまごが少し値段が高いんですよね。
赤い卵って栄養が多いから、高いのかなぁ…となんとなーく買ったりしませんか?

はじめに言っておきましょう。

たまごの殻の色は栄養価も味ともまったく関係ありません!

 

えっ!わざわざ美味しいと思って買ってたのに!
そんな事はじめから知ってるわ!

…などなど色々リアクションはあると思いますが、説明していきます。

 

まず、殻の色が違うのは、卵を産むニワトリの種類が違うからです。
業界では卵を色別にわけ、それぞれ赤玉白玉ピンク玉と呼んでいます。

同じ色の卵を産むニワトリでも、ニワトリを販売する会社(育種会社)によって独自に品種改良をしているので名称も、遺伝子も違います。
これらのニワトリの種類は、基本的には2つ以上の品種と掛け合わせて作っているので、品種と呼ばずに鶏種(けいしゅ)と呼ばれます。

卵の色ごとに説明していきます。

 

白玉(しろだま)

Egg, White

日本で出回っている卵のうち、7割以上がこの白玉(しろだま)です。
白玉を産むニワトリは、多くが白いニワトリです。

鶏種はジュリア、ジュリアライト、マリア、ノボ・ホワイト等々。
下の写真のような、体が真っ白のニワトリです。

Male and female chickens, white leg

養鶏場で飼育していないような野生のニワトリでは、羽が黒くても白い卵を産むものもいます。
鶏種によっては、臆病な性格のものもいます。
品種改良により、体が小さめであまりエサをたくさん食べなくて良く、またほぼ毎日卵を産むので、コストパフォーマンスに最も優れた鶏ともいえます。

 

赤玉(あかだま)

殻が茶色に近いようなたまごです。
赤玉(あかだま)と呼ばれています。

赤玉を産む卵は、日本国内ではほとんどがボリスブラウンと呼ばれるニワトリです。その他は、もみじ、ノボブラウン、デカルブブラウン等が出回っています。
こんな感じの茶色っぽい羽毛をした子達です。

brown chicken

性格は白系に比べると、少し攻撃的。
えさをガツガツ食べて、体も大き目です。よって卵も大きめ。
白系と比較すると一生のうちで産む卵の数が少なく、全体的なコストパフォーマンスは少し劣ります。

 

ピンク玉

実際はこの写真よりもっときれいなピンク色です。さくら色です。

赤と白の中間的な色の卵です。
西日本で出回ってることが多いので、東日本ではあまりお目にかかれないかも?

遺伝的にも赤と白の中間的な性質を持っています。

下の画像の中心にいるニワトリのような外見をしています。
頭は茶色くて、首から下が白っぽいですよね。

Chicken

鶏種はソニア、さくらなど。
特段飼いにくいわけではありませんが、どちらの性質も持ち合わせているため、養鶏場では環境の微調整が難しく、赤や白系に比べると元気に育ててあげるのが難しいようです。
(養鶏場では温度や空調、エサのやり方などすべて鶏種ごとに指標があり、それに合わせているんです!鶏の取扱説明書のようなものですね。)

 

おわりに

以上が卵の色ごとの鶏種の違いです。
鶏種によって卵の黄身がぷりっとするなど、多少の差はあるものの、味や栄養価についての違いはほとんどありません!
むしろエサや環境による違いの方が重要です。

 

では、赤玉はなぜ値段が高いのでしょうか?

何となく美味しそうだから高い」というイメージを作る目的もあると思いますが、赤玉を生産するコストが白玉よりも多くかかるため、実際のところ、白玉より少し値段を上げないと養鶏農家がやっていけないのかもしれません。

また、卵の色以外に「ビタミン入り」、「滋養素入り」などの特徴を付け、ブランド卵として販売しているのも良く見かけます。
ちなみに、日本は世界的に見ても非常に卵の値段が安いんです。
(ヨーロッパなどの先進国は1パック500円は当たり前!
しかも、エサの原料も輸入しているので海外に比べると余計にコストがかかっている状態なのです。

こういったブランド戦略なども、付加価値を付けて消費者に少しでも高く卵を買ってもらおう!という、養鶏農家が生き残っていくための努力なのかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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