白金豚(プラチナポーク)の特徴についてまとめてみた

日記

こんにちは。前回のつづきです。

前回分はこちら↓
http://potepote39.com/2017/05/26/hakkinton/

今更ですが、白金豚の特徴を紹介するのを忘れてました!
今日はそれを書かせて下さい。

白金豚(プラチナポーク)の特徴

パンフレットはこんな感じ。

 

白金豚の美味しさの秘密や取り組みの内容など、色々書いてあります。
今日は自分がパンフレットを読んだ中で重要そうな特徴を、元エサ屋での経験を活かしてまとめてみます!

その①飲み水にこだわっている

パンフレットには
「豚に与える飲み水には奥羽山脈の湧水を使用しており、釜石の鉱石を通過させてミネラル分が豊富に含まれている」

という内容が書いてありました。
美味しいお水とミネラルを与えることで豚が健康で美味しくなるという論理ですね。

ただ、飲み水については多くの農場が地下水を使用していたり、ミネラル分を増やすために添加剤を入れていたりするので、そんなに珍しいことではないな~と感じました。
奥羽山脈の水というのはある意味では貴重な特徴ですけどね。

 

その②非遺伝子組み換え作物を使用

実際のところ、豚のエサの原料をすべて国産や非遺伝子組換え作物で賄うのはコスト的にも量的にも不可能に近いんですよね。
なので、おそらく非遺伝子組み換えなのは、エサの原材料のうち大半を占めているトウモロコシのみで、大豆油かすや菜種油かす・麦類などについては遺伝子組み換え品種を使用しているんじゃないでしょうか。(違っていたらごめんなさい)
トウモロコシだけでも非遺伝子組み換えにすると、通常のエサよりは随分コストが上がると思います。

ちなみに、エサの原材料が遺伝子組み換えだろうとなかろうと味には大きく影響しません。
これはむしろ安心・安全面でのこだわりですね。

 

その③衛生的な飼養管理を実施。ツーサイトシステムを導入

ツーサイトシステムというのは豚の管理方法のことです。
一般的な養豚場は、母豚も子豚も出荷間際の肉豚も同じ敷地にいて、隣り合わせだったり数十メートル離れた豚舎で飼育していますが、このような環境下では病気が広がりやすいと言われています。
そこで、母豚と生まれたての子豚を1つの敷地に、そして離乳が終わったら何キロ、何十キロも離れた別の敷地へ子豚達を移動させ、出荷までそこで飼育するというのがツーサイトシステムです。

最近では養豚場も大規模化が進んでおり、それと並行してツーサイトシステムを導入する農場も増えてきています。
生産効率と疾病対策に有効なので、今後この方法を利用するところが増えていきそうです。

 

さて、ここから後の2つが豚肉の味にダイレクトに影響する大事な特徴です。

 

その④半分黒豚の血が入っている

前回も書きましたが、通常はランドレース(L)、大ヨークシャー(W)、デュロック(D)という3種類の品種を三元交配してLWDという三元豚を作っています。
白金豚の場合はデュロック(D)のかわりに黒豚であるバークシャー(D)を交配させ、LWBという三元豚となっています。
黒豚の特徴である、赤身の密度が高く、サシが入りやすいという特徴を半分持っていることになりますね。

豚の品種について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください↓
http://potepote39.com/2017/04/19/swine_species/

 

 

 その⑤エサに国産の子実トウモロコシとSGS米を使用

基本的にエサの中のトウモロコシってほぼ100%輸入なのですが、白金豚では地元で育てたトウモロコシをエサの中に一部使っているそうです。

実のところ輸入トウモロコシを使うよりもはるかにお金がかかってしまうのですが、これも地産地消・地域連携・安全安心をアピールするための取り組みなのだと思います。

また、SGSとはソフトグレーンサイレージの略で、飼料用米を乾燥させずに密閉して発酵させたもののことです。


↑のような白くて大きい塊を牧場や農地で見たことがありますか?
これは牛に食べさせるための牧草が入っているサイレージです。

この白いビニールで密閉して牧草を発酵させることで、牛の消化を良くしたり、胃腸の調子を整えたり、牧草をより美味しくする効果があるんです。

SGS米はそれのいわばお米バージョンで、豚が食べても腸内環境が良くなったり、エサを食べる量が増えたりと、牛と同様良いことがたくさんあります。
また、トウモロコシよりお米を食べたほうがオレイン酸がより多くお肉の脂に移行し、臭みのない豚肉になります。

詳しく知りたい方はこちら↓
http://potepote39.com/2017/04/29/meat_fattyacid/

美味しいお肉の選び方【脂編】~飼料原料・成分からみた美味しい脂~
こんにちは。 前回の記事で、 あっさりしたお肉を食べたいなら「オレイン酸」、 こってりしたお肉を食べたいなら「リノール酸」 が脂に多く含まれるお肉を選びましょう。 そしてまた、お肉に含まれるオレイン酸やリノール酸の割合は、エサによって決まる...

実際私も食べてみて、臭みがなくてすごく食べやすいな~と感じましたよ!

 

白金豚を食べてみたい!という方は

「白金豚気になる!ふるさと納税はしないけど食べてみたいぞ!」という方。
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3パックでも売ってます。お試しにいいかも。

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まとめ

  • 白金豚は品種、飲み水、エサ、飼育方法にこだわっている
  • お肉の美味しさの秘訣は以下の2つ
    • 通常の豚と違い、黒豚を掛け合わせて半分黒豚の血が流れている
    • エサの一部に発酵させたお米を使用し、臭みの少ない豚肉に仕上がっている

でした!
お肉の感想レポは前回のに追記するかもしれません(^^;

それではまた!

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