AIが私たちの生活にもたらしたもの
これからはAIの時代だ。
単純作業はAIに仕事を取って代わられる。
そんなニュースを聞いたことのある人も多いのではないだろうか。
私もBingアプリやカウンセリングアプリなどで時々AIのお世話になっている。
しかし、実際のところ仕事を取って代わられているのは単純作業ではなく、クリエイティブな仕事であると感じる。
例えば、オタ恋というマッチングアプリをご存じだろうか。
オタク同士の恋愛を応援するマッチングアプリである。
出会いはマッチングアプリがメインの時代だし、コンセプト自体はよくある感じなのだが、Twitter(X)の公式アカウントがAI生成した画像で広告を掲載し、その画像が面白いと話題になり一躍有名になったのだ。
AIでオタクっぽいふくよかな男性と美女がイチャイチャしている写真を生成し、最近の炎上ネタに絡めたり面白画像として投稿している。
やはりAIで生成すると肌質や指など多少の不自然はあるものの、出来栄えは見事なものだ。
モデルを集め、背景をセットして、撮影して、、、という手間はなくなったし、AIのライブラリ内に参考画像があれば、モデルやカメラマンの存在も必要ない。
また、画像だけでなく、映像や音声もAI技術が進んでいる。
有名人の顔や声のデータを読み込ませ、本物そっくりのように新しい音声や映像を生成することができる。
そのために、権利の侵害や、本物とフェイクの判断が難しくなってきているという新たな問題も生まれているようだ。
このように、画像生成や映像・音声生成について、AIは革命ともいえる変化をもたらしており、今後はエンターテインメント・広告・コンテンツにおいて活躍することであろう。
AIによってなくなる仕事は何だ?
さて、単純作業についてもお話ししていきたい。
改めて、AIの発達によってなくなる仕事を調べてみた。
色々と出てくるが、今後なくなる仕事の特徴として
- 機械操作のみ
- 単純なデスクワーク
- コミュニケーションを必要としないルーティンワーク
などがあるらしい。
具体的には、電車・バス運転士、事務員、経理(税理士含める)、警備員などがあるとか。
だが個人的には、こういう仕事は、すぐにはなくならないと思う。
なぜなら、必ずイレギュラーが発生するから。
→エラー発生時の対応者が必要。操作にパターンが必要な場合、AIだけでは難しい。
その他障害物・事故への対応(止まるのか、避けるのか)、システム開発者ではなく現場レベルで操作内容を指示・随時変更する人が必要。
→単純な事務作業だと、郵便物や書類の封入・開封・仕分け・印刷などが挙げられるが、手を動かす必要があるためAIでは不可能。
PCを使用する単純作業なんて、キャンデータを文字におこす(OCR機能+AI)くらいじゃなかろうか。
結局読み取り文字が正しいかは人間がチェックする必要がある。
データのDLや格納はAIやRPAが可能だが、それも指示する人間が必要。
→AIに奪われる前にやりたいので是非教えてほしい。
多いのは工場内の単純作業だろうか。作業そのものはAIには不可能であるから、機械とAIを組み合わせる必要があるし、現状の設備を改修や状況に合わせて設備の位置調整や改変が必要のため、予算を考えると厳しそう。
結局のところ、よほど大規模な企業でない限り、手を動かす作業は人間がやることになるのだ。
また経験上、税理士がAIに仕事を奪われることは当分ないと思う。
なぜなら、法律が複雑すぎるからだ!
公務員時代に税務を担当していたが、コロコロ変わる税制や、税情報をもとに算定される保険料なども含めた最適な判断は、AIには絶対に理解できないと思う。
記帳や申告などのデータ入力自体は単純作業かもしれないが、法的解釈により複数の申告方法が選択可能な場合、「このお金はどのように申告することで一番節税になるか?」を判断するのはかなり広い知識がないと難しい。
個人の確定申告ひとつとってみても、何年分の申告か?健康保険はどこに加入しているか?誰かの扶養に入るのか?などの前提条件によって最適な申告方法が変わってくるのだ。
会社なら連結決算とか、海外の税制度とか、社員の激しい出入りによるお金の動きとか…
そして毎年少し法律が変わる。AIが判断できるものならしてみろ!という感じだ。
公務員も完璧に理解し判断できる人は少ないが…。
ほかの仕事に関しても、同様ではないだろうか。
基本的に一律対応だが例外が存在する、という仕事がほとんどではないだろうか。
しかし今後は人手不足も深刻化してくる。企業としては、
・一律対応を徹底してAIを導入するのか
・AIは導入せず現状維持か
の3択を迫られることになるだろう。
AI時代に人間が求められること
AIにより人間の仕事が減ってしまうわけではないとはいえ、AIの到来により私たちの生活や仕事に変化がやってくるのは間違いなさそうだ。
では、これからの時代に求められるのはどんな人材だろうか。
AIによる情報を正しく扱える力
最近は調べ物をするのに、検索サイトではなくAIを使っている人も多いと聞く。
(ChatGPTにすっかりハマってしまった人を何人か知っている。仕事のことも何でもAIに調べてもらっていた。)
しかし、ChatGPTはインターネット上にあるサイトをもとに情報をまとめているだけなので、そもそも情報元の内容が間違っていることもある。ゆえに、間違った答えをすることも多いと思っている。
私は今資格取得のために法律の勉強をしているのだが、AIに間違った答えを教えられたことは多々ある。判例や例外をきちんと読み込んで答えるのが難しいのだろう。
そのため、情報元が適切なのかを見極める力が人間側に必要になる。
また、情報元を確認し、どこの文面を読んでAIが答えを出したのかも確認したほうがよいだろう。
高いビジネススキル
AIに奪われる仕事は思っていたよりは多くないとは言え、今後はPC上の単純作業や機械の操作については人間が毎回行うことは減ってくるだろう。
では私たちの仕事が楽になるのかといえば、残念ながら楽にはならないだろう(なんで…😢)。
むしろ今よりもさらに複雑化し、より高度な力を求められると考えられる。
こんなところだ。
・複数の単純作業を自動化させ管理するマルチタスク能力
・マネジメント能力・指導力
頭の中で複数の業務を把握し、常に切り替えながら様々な業務を効率よく無駄なく、そしてミスなく進められる人間が必要とされるであろう。
しかも礼儀正しく勤勉で、体は丈夫で、コミュニケーション能力も優れていたほうがいい。
それは理想だが、日本は人口減少で人手不足に陥るのは間違いないので、企業はもう少し条件を妥協するか優秀な人に応募してもらうために給料を上げていただけると助かります。
しかしおかしいとは思わないか。
人間は今後さらに(今も十分すぎる!)、必要とされるスキルを坦々と発揮し、無駄なくミスなく効率よく仕事することを求められるのに、今どきのAIときたら、人の描いた絵や写真をパクって指が6本あったりスリーサイズが明らかに異常な人間の絵を描いても褒めそやされているのだ。
(もちろん試行錯誤して画像生成している人間がいるのは承知の上だが、絵を描くよりははるかに工数が少ないだろう)
また、AIはカウンセリングや英会話学習などでも活用されている。
人間とのやり取りの中で傾聴力や共感力などをさらに磨いて、今後もどんどん人間らしく振舞っていくのであろう。
せっかく技術が進歩したのに、人間は余白を削り取られ、脳みそをフル回転させる仕事マシーンであることを求められるのはつらい。
恐ろしい時代になってしまったなと思う。
最も、建設やインフラ系などの現場作業の仕事は当面仕事を奪われそうにないので、そのような仕事であればここまで仕事マシーンを求められないかもしれない。
結局社員で勤めると、マネジメント能力やマルチタスク能力は求められてしまうけどね。
多様性という割には結構生きづらい時代になりそうだ。
ちなみに、今日の記事で使用した画像もすべてAI生成したものを使用している。
なお文章は人間が作成している。
今後はAIで文章作成し、少しそれを修正するスタイルもよいかもしれない。
Image by AI素材.com
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