こんにちは。
最近なぜか卵の話ばっかりです。
わざとじゃないです。
血のついた卵に遭遇
先日のとある朝に、卵かけご飯を食べようとしてご飯の上に卵を割って入れたら、こんなものを発見しました。
血がついてる!(紫の矢印)
というか、全体的にポツポツ赤いのがある…?
私は卵業界で少し仕事をしていたのでこれが何か知っていたんですが、旦那は知らなくて
「ねえ、卵に血がついてるよ!!!」
とびっくりしていました。
皆さんもたまに遭遇したことがあるかもしれませんが、何だか不気味だな~と思いつ恐る恐る食べてる人もいるでしょうし、怖くて捨てている人もいるかもしれませんね。
今日は血のついた卵は安全なの?捨てたほうがいいの?などの疑問にお答えしたいと思います (^^)
卵についた血みたいな塊…これは何なの?
これは見た目の通り、血液です。
これには名前があって、血斑(けっぱん)と呼ばれています。
血斑ができる原因は?
血斑が卵に付着する原因は主に2つあります。
1つはニワトリへのストレス。
ストレスの原因は色々あります。
- 例えば鶏舎の中で突然大きな音がして、びっくりしたときに卵巣や輸卵管の毛細血管がプチン!と破れてしまい、漏れた血液が殻で覆われる前の卵に付着してしまった。
- 季節の変わり目で、急に暑くなったり寒くなったりすると、身体がストレスを感じて先程のように毛細血管が破れてしまう。
- まだ若いニワトリで、卵を産み始めて間もないので身体が産卵に慣れておらず、ストレスを感じてしまっている。
などなど。
そして血斑卵ができるもう1つの理由は、有精卵の場合だけにはなりますが、胚の成長が進んで血管が形成されたためです。
胚とか言うと難しく聞こえますが、一言でいえば卵の細胞がひよこになるために細胞分裂を始めて、血管の細胞を作ったということです。
血斑のついた卵を食べても大丈夫なの?
血斑はニワトリの血液が固まったものであり、病気になったのが原因という訳でもないので、食べてもこれと言って悪影響はありません。
台湾や中国では鴨の血を普通に食べていますしね。
…とは言っても何となく気持ち悪いと思う人もいいるかもしれません。
その場合は血斑のところだけ取り除いて食べれば問題ありません。
それでも気になる人は卵を加熱して食べてくださいね。
ただし、中には血の塊ではなく大量に出血しているような卵もあります。
これは血卵と呼ばれ食用不適とされているので、構わず捨ててしまってください。
下にURLを載せておきますので気になる人は見てください。
(多少グロテスクかもしれないので気をつけて~)
補足:血斑卵のチェック・品種の違いなど
血斑やカビなど、卵の中にある異物は基本的にはパッキングする前に専用の機械で光を当てて自動的にはじかれるようになっています。
血斑の場合、白玉は当てたときに異物の色が殻と違うのではじきやすいのですが、赤玉は色が非常によく似ているため、検出するのが難しいそうです。
また、白玉を産む品種に比べ、赤玉やピンク卵を産む品種のほうが熱さなどのストレス耐性が低く、血斑ができやすい傾向があります。
したがって、家庭で血斑卵に遭遇する確率は、白玉よりも赤玉の方が圧倒的に高くなります。
血とか無理!絶対捨てる!!!という人はスーパーで白玉を選んだほうが間違いがないでしょう。
(気持ちの問題なんだけどね)
まとめ
☑卵に付いている血の塊は「血斑(けっぱん)」と呼ばれている
☑血斑は食べても身体に悪影響はなく問題ない
☑血斑ができる原因はニワトリへのストレスが原因(有精卵は胚の成長もある)
最近変な卵にばかり遭遇するのはなぜでしょう。卵をジロジロ見すぎなだけかもしれませんけど!
あっ、ちなみに私はこの後そのまま生で食べました!(笑)
お読み頂きありがとうございました。
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