薪・ペレット兼用ストーブ「クラフトマン」を1年使用した感想と暖房効率の改善点

その他お役立ち

こんにちは!ぽてっちです。
家をリフォームした際に薪ストーブを設置することになったのですが、住み始めてから大体1年くらい経ったので、今日は使ってみた感想や使い勝手、良かった点や悪かった点などについてお話していきたいと思います。

 

ペレット兼用薪ストーブ「クラフトマン」の特徴

こちらがわが家のクラフトマンです。
設置してすぐの写真なので綺麗ですが、今はもっと汚いです(笑)

クラフトマン(CRAFTMAN)はペレットも薪も使用できるペレット兼用薪ストーブです。

ペレット・薪の入れ方

ペレットは上の蓋を開けて、ザザーっと入れれます。
大体5~10kgくらいは一気に入りますね。
炉の中の出口で出具合を調整します。

薪を使用する場合は、炉の中のペレット用の部品を取り外す必要がありますが、そんなに難しくありません。
部品も手のひらサイズで小さいので、女性でもラクラクです。
薪は大体40㎝くらいの長さまで入ります。
正面の扉を開けて放り込みます。
ただし、ペレット用のホルダーが上についているのであまりに太い薪は入れるのが大変かもしれません。
細い薪は斜めにして頑張れば40㎝以上でも入りますよ。

便利機能

ペレットストーブの中には電気が必要な製品も少なくないですが、クラフトマンは電気不要なので、災害時・停電時でも使えます。
また、ストーブの上にやかんや鍋を載せて調理することもできますし、サイズが合えば中にダッチオーブンを入れてパンやケーキを焼くこともできます。

こちらが3Lのやかんを置いた時の写真。

これは最近撮ったものなので、なかなか汚いです(笑)

ちなみに、やかんを置いている所より上のパーツは、ペレットを入れないのなら取り外すこともできます。
その場合は2~3人がかりで持ち上げて移動させる必要があります。重たいので。
これを取り外すと調理器具を置けるスペースがさらに広くなるので、ご家庭によってはピザを焼いたりなんかもしているようです。

詳しくは製造メーカーの石村工業の製品紹介サイトをご覧ください。
https://www.craftman-pe.com/

 

クラフトマンの価格・工事費用

このストーブ、実は2種類タイプがありまして。
わが家が設置したのは標準窓タイプで、もう一つが大窓タイプなんです。
うちの窓よりも4倍くらい大きくて、火が燃えている様子をたっぷり眺められるのが良いですよね。

メーカー発表の本体価格は標準窓タイプが300,000円、大窓タイプが360,000円です。

詳しくは公式オンラインショップをご覧ください。

石村工業オンラインショップ
石村工業製品の直販サイトです。クラフトマンストーブなどのご購入はこちらから。

ちなみに実際の本体価格と工事費用なんですが…

わが家は設計事務所を通してストーブの代理店と契約しました。
本体価格は代理店から10万円弱の値引きがあった気がします。
また、工事費用に関しては製品価格含め煙突の設置やタイル貼りなど諸々込みで100万円いかないくらいでした。

工事費用に関しては

  • 設置場所と屋根の構造、位置関係
  • 煙突の長さ
  • タイルを貼るかレンガにするか
  • 工務店経由か設計事務所経由か
  • 運搬費用

などによっても大きく変わると思いますので、あくまでご参考程度にお願いします。

 

クラフトマンのわが家での使用環境・感想

最初はクソ寒かった!

まずは家の間取りと広さなどからご説明します。

わが家は築40年の木造住宅。
中部地方の平野部で、冬はどんなに寒くてもせいぜい-3℃くらいです。
昔ながらの田舎ハウスをリフォームして、耐震工事や大幅な間取り変更、断熱工事などを行いました。
薪ストーブがあるLDKは約30畳
ただし、天井は吹き抜けになっており、また風通しを良くするため別の部屋につながる通路などはすべてドアがありません。

つまり、LDKは30畳でも、暖気が広がる空間自体はほぼ家全体、50畳くらいあったのです。

そして、設置した当初はペレットを使用していました。
理由は、当時は薪を自力で調達することができず、また購入にあたって1kgあたりの価格が薪よりもペレットのほうが安かったから、です。

そんなわけで、、、どんなにペレットを燃やせども、寒いのなんの!

そして夜寝ようと2階の寝室に向かうと、暖かいのなんの!!!!

下手したら1日に20kg近く使っていた気がします。
あっという間になくなるペレット。
思わずガスファンヒーターを併用する。
すると恐ろしいほど飛んでいくお金。

これじゃあなんのためにストーブを入れたのか分からん!!!


ということで、暖房効率を向上させるため、あれやこれやと工夫を凝らしてみることにしました。

薪ストーブによる暖房効率向上のため行った改善点

①ペレットから薪へ変更

当初の「ペレット燃やせば暖かいでしょ!安いし!」という打算が大きく外れたため、ペレットよりも火力の強い薪を調達することにしました。
といっても自分たちで調達する場合、乾燥させるのに1年はかかるので、ひとまず購入することに。

県内の薪販売を行っている会社を探して購入。
単価は1立方メートルあたり約35000円+送料で、2立方メートル程注文して8万円くらいでした。
結果的に1シーズン分弱くらいで使い切ったので、月に約3万の薪代。
(+暖め始めのガスファンヒーターによるガス代)
なかなかのコストでしたね。。。

ちなみに「あの家薪ストーブにしたらしい!」という噂が広がり、この冬の終わり頃から近所や親戚じゅうから次々木材が集まってくるようになったので、現在では薪代はゼロ円です。
いやぁ、ほんとにありがたい限りです。

②吹き抜けをふさぐ

当初、LDKの天井はこんな感じで、吹き抜けになっておりました。
パーパーなんですよね。
そりゃあ、暖気は上に行ってしまうよね、って感じです(笑)

通常、吹き抜けのお家ではシーリングファンを設置することが多いのですが、これは私がどうやって掃除していいか分からないし、掃除をサボった結果、家じゅうにホコリをバラまきそうな予感しかしなかったのでやめました。

オシャレハウスによくついてるこんなやつです

それもあって、暖気がどんどん上へ逃げていくという暖房効率としては最悪の環境でした。

というわけで、わが家はどうしたかというと、まずは冬の間だけ吹き抜けをふさぐことにしました。

最初は吹き抜けの壁面にフックをつけて、透明ビニールシートを引っかけてみましたが、重みで1~2か月でちぎれてしまいました。
そこで現在は大きな布と突っ張り棒でふさぎ、更にその上にプラダンを乗せています。

サイズの大きい布の両端に突っ張り棒が入るように縫い、突っ張り棒を通して設置するだけという超簡単なやり方です。
強度に不安があるので、念のため真ん中も突っ張り棒で支えています。

↓の天竺木綿(てんじくもめん)を使用したのですが、こちらのショップは測り売り対応だったので助かりました。

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今冬はひとまずこれが外れたり落ちてくることはなかったです。
生地自体も強度がありそうなので、来年以降も使用する予定です。

③サーキュレーターで空気を循環させる

吹き抜けをふさいだとはいえ、まだこれでは天井に暖気がひたすらたまってしまうため不十分です。
そこで、ようやく観念してサーキュレーターを購入することにしました。

購入したのはこちらの商品です。 

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購入理由は

  • シーリングファンよりもはるかに安い
  • 梁にチェーンで巻き付けるだけで簡単に設置できる
  • メンテナンスが楽そう

の3つです。

こんな感じで設置してます。

ちなみにこの下に洗濯物を吊るしているんですが、恐ろしいほど早く乾きますよ(^^)

④カーテンやロールスクリーンで空間を仕切る

吹き抜けを吹き抜けないようにするのと並行して、横方向へ暖気が逃げるのも防ぐことにしました。

LDKから繋がっていたのはトイレや洗面所に繋がる廊下、階段につながる書斎の2つだったので、前者の廊下は手前にのれん的なカーテン、奥にロールスクリーンを設置。
後者の書斎は天井に突っ張り棒をし、厚手のカーテンで塞ぎました。

というわけで、仕切ったのは計3か所になりました。

改善した結果…

以上主に4つの改善を行った結果ですが…

めちゃくちゃあったかいやん(*´ω`*)という結果に。

色々試している途中で温度計を買ったので正確には分かりませんが、一番初めの全てパーパーな状態でペレット使用の時は、おそらくどんなにペレットを大量に投入しても真冬は14~16℃程度だったと思われます。

そして現在は、薪の投入スペースやストーブの温度にも依存しますが、大体22~25℃を保っております!
ストーブ表面の温度は大体200~300℃の間になるよう調節しています。
太めの薪なら30分に1本程度で維持できていると思います。

最近では、朝の数十分以外はほとんどガスファンヒーターは使用していません。
というわけで、暖房費は人件費以外はほとんどかかっておりません。
ありがたい限りです。

代わりに部屋がものすごく乾燥するというデメリットも出ましたが、業務用加湿器2台でなんとか対応しているのでよしとします。

 

まとめ・クラフトマンストーブに対しての感想

というわけで、導入当初は全く暖かくなかったストーブですが、暖気が逃げないようにきちんと対策をとったところ、非常に快適な冬を過ごすことができました。

クラフトマンストーブについての感想ですが、広い部屋を暖めるなら断然薪を使うべきです!
公式サイトにも記載がありますが、暖房面積はペレットの場合は10~20畳、薪は10~60畳ということなので、元々LDKだけで30畳あるわが家はペレットでは暖まるはずもありませんでした(笑)

おそらくですが、ここまで家じゅうを仕切らなくても薪をもっとハイペースで燃やせばある程度は暖かいと思います。
ただ、それはさすがにもったいないのでわが家はこの方法でしばらくいこうかなと思っています。

クラフトマンの場合、太い薪や40㎝以上の長い薪が入らないというデメリットがありますが、ペレットが使用できるというのは、将来薪が調達できなくなって購入せざるを得なくなった場合に選択肢が広がるという意味では大きなメリットもあります。

ただ、山奥に住んでいて木には困らないぜ!という方はペレットが使用できなくても問題ないのかな、と思います。
むしろもっと大きな薪がガンガン入る大きな薪ストーブのほうが良いかもしれませんね。

あと、薪ストーブを検討している方へ。
薪の調達って結構大変です。人件費にしたら結構な金額になると思います。
それと、薪を炊いたらめちゃくちゃ暖かいというイメージは捨てたほうが良いと思います。
それはきちんと暖房効率を良くする対策をとった場合のときだけです。
わが家のように開放的なパーパーの家ではさすがに暖気も逃げましたので(笑)
あとは、燃やし始めは温度が低いので結構煙が出ます
うちは田舎で敷地も広いので誰も文句は行ってきませんが、住宅地で薪ストーブを検討している人は近所迷惑になることもあるので要注意です。

本日はここまで。
薪ストーブに関してまた気づいたことがあれば別記事でお知らせしたいと思います。

それではまた。

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